電気、ガス、水道など官公庁系の無線の概略について解説します。
電力
電力会社ではかつてアナログ無線が使われていましたが、現在は復調できないデジタル無線になっています。しかし、送電網などを管理する60MHz帯や150MHz帯については、現在もアナログが使用されています。ただし、通話頻度は高くありません。
ガス
東京ガスや大阪ガスなど大都市圏のガス無線は復調できないデジタル無線へ移行してしまいました。しかし、地方ではアナログ無線もまだ多く使われています。また、地方ではデジタルへ移行した場合でも、復調可能な方式が使われていることが多いようです。
水道
水道用の無線は60MHz帯、150MHz帯、300MHzなどに存在しています。自治体が運営していることが多いため、防災無線が使われていることもあります。受信実績がある周波数は60MHz帯が61.07/70.47MHz、150MHz帯が146.02/149.39/149.65/150.81/152.17/153.25/153.61/153.73MHz、300MHz帯が364.5/364.525/364.55/372.35/373.25/373.7MHzなどです。
その他のライフライン
その他のライフライン系としてはNTTなどが挙げられます。大都市圏では160MHz帯に復調可能なデジタル無線が割り当てられていますが、通話頻度は多くありません。周波数は、163.875/163.88125/163.8875MHzと167.64375/167.65/167.65625MHz(いずれもT102)です。
また、変わりダネとしては150.57MHz(FM)をKDDIが使用しているようです。