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官公庁

警察や消防、防災、海保など官公庁系の無線の概略について解説します。詳細な内容はこちらからどうぞ。(ただしスーパー周波数帳のレベル2以上が必要です)

警察

警察は無線を多用しています。本部や警察署とパトカーなどが連絡を取り合う主幹系や、署と警察官が連絡を取り合う署活系、警備実施など部隊活動の際に使われる隊内系などが代表例ですが、ほとんどの無線が復調できないデジタル方式です。ごく一部でアナログも使われていますが、あまり受信できる機会もないでしょう。

消防

消防は最近までアナログ無線が使われていましたが、現在はデジタル化されました。ただし、現場で使用している署活系などではアナログが使われています。

海上保安庁

海上保安庁もデジタル無線を多用していますが、警察と比べると若干アナログも残されています。しかし、通話試験だけであったり、データ通信の確認だけだったりあまり受信できる機会はありません。

防災無線

防災無線とは都道府県庁や市町村役場が使用している無線や災害時に使われる無線を指します。このように定義すると思ったよりも多くの無線が防災無線の範囲にあてはまるため、表にして整理しました。

種別周波数用途備考
同報系 54~76MHzに15kHzステップで点在(FM 町内に設けられたスピーカーからの広報用(お知らせや定時チャイムがなる) デジタル化が進んでいるが、地域によってはアナログが使われていることも。
移動系 150MHz帯、400MHz帯(FM) 役場と車両や防災ヘリなどの連絡用 デジタル化が進んでいるが、地域によってはアナログが使われていることも。
防災相互連絡波 158.35/466.775MHz(FM) 警察・消防・海保・役場など異なる機関同士が連絡を取るためのもの 普段はたまに通話試験がある程度
日本赤十字 157.73/415.2625MHz 364.75/364.85MHz(中継波) (FM) 血液搬送、災害時の活動用 使用頻度は地域差が激しく、使われていない地域ではほとんど通話がない。
山岳遭難用 166.23MHz 364.75/365.15MHz(中継波) (FM) 山岳遭難時に山小屋・警察・消防などが相互連絡をとるためのもの。 日本アルプス周辺など山岳遭難が多い地域でのみ使われている。
石油化学コンビナート防災用 153.99MHz(FM) 石油化学コンビナート防災用の専用波 最近はデジタルに移行するものも。
ダム管理用 70~76MHz(15kHzステップ) 407~411MHz (FM) ダムの放流警報用 データ通信が多いため、アイコムのVSC機能などがあったほうが快適

デジタル化した防災無線の一部には復調可能なものもあるようです。

国土交通省

国土交通省は道路管理やダムの管理で無線を使用しています。ただし、地域によって使用頻度に差があるようで、ほとんど使われていない地域もあります。こちらもデジタル化が進んでいますが、アナログが使われている地域もあります。

国土交通省でも消防や防災のようにヘリコプターが配備されていますが、カンパニー波は運航を委託している事業者のカンパニー波が使われているようです。例えば、中日本航空に委託されている場合は131.3MHzなどが使われます。

また国土交通省は空港の管理も行なっています。空港管理で受信実績のある周波数は149.45/153.45/153.93/154.21/157.61/157.93MHz(FM)などですが、IP無線が使われている空港もあります。このほかに空港の誘導施設を点検するためにカンパニー無線も用意されています。周波数は122.3/123.2MHz(AM)です。

その他の官公庁

今まで紹介した官公庁以外でも、無線は使われています。例えば刑務所や総合通信局などでもデジタル化された無線が使われています。その他の官公庁で受信実績のある無線は以下のとおりです。

使用者周波数備考
JAXA 129.95(AM カンパニー無線
航空大学校 122.9/123.4(AM) 158.69(FM)
農林水産省 149.29/149.43(FM ダムや水路の管理など
日本原子力研究開発機構 149.45(FM)
内閣府 150.59(FM)
宮内庁 151.97/152.37(FM)
少年自然の家 153.93/154.29/157.61(FM)
気象庁 153.93(FM)

官公庁系無線の詳細(要L2)

官公庁系無線について、もう少し詳しい内容を解説しています。