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AR-DV1本体レビュー

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AR-DV1を使ってみていいところや改善してほしいところをまとめてみました。

目次

いいところ

デジタル簡易無線や報道連絡波などの秘話を解読できるところ

一番のいいところで,今のところ唯一無二の存在であります。

AR-DV1しか受信できないデジタル無線がいくつかある

詳細はこちら

DMR

一般業務無線等でちらほらと使われているDMR。IC-R30は対応していません。BCD436HPは受信できますがアップグレードが必要です。DJ-X100は対応しています。

NXDN

同じく一般業務無線等で使われているNXDN。IC-R30で受信できるものも多いですが、ホワイトニングコードが異なっているとIC-R30では受信できません。BCD436HPはホワイトニングコード云々以前にほぼ受信できません。
AR-DV1のみが受信できるものは、報道連絡波のうちNHKや国交省のK-λなどです。

これもDJ-X100はNXDNならおそらくすべて受信できます。

FSK方式のタクシー無線

IC-R30やBCD436HPではまったく受信できませんが、AR-DV1はなんとかすべて受信できます。
なんとか、と書いたのは普通に受信できるものもありますが、多くのFSKタクシーはデフォルトでは受信できません。
しばらく放置することで初めて受信できるようになるものがあります。

この点もDJ-X100は普通に復調できます。

TETRA

これはAR-DV1にまだ残されているメリットで、IC-R30やBCD436HP、DJ-X100では受信できません。しかもAR-DV1は有償アップグレードをするとTETRAのトランキングモードにも対応できるようになります。

悪いところ

ユーザーコード(UC)をメモリできない

ユーザーコードがメモリできないので、特定の局を受信するということができません。IC-R30やDJ-X100はできるため残念です。

スキャンが遅い

発売当初に比べるとファームアップでだいぶ改善されたみたいですが,それでもやっぱり遅いですよね。IC-R30やBCD436HPが速すぎるだけかもしれませんが、それを差し引いてもやはり速いとはいいがたいです。
スキャンを65以上にしないとスキャンが引っかかる感じでかなり遅いです。しかし65以上ってアナログだと深すぎるんですよね。AR-DV1はデジタル専用に使えということなのかもしれませんが。

デジタルの音量に差がありすぎる

IC-R30ほどではありませんが、AR-DV1もあります。特にタクシーなんかでめちゃくちゃ声がでかいときがあってひっくり返りそうになります。
Unidenの受信機みたいにメモリ毎に音量調節する機能があればよいのですが。

トランキングにあまり対応していない

TETRAではトランキングに対応していると先ほど書きましたが、P25やDMRには対応していません。

BCD436HPで一度トランキング受信の素晴らしさを体感すると、トランキングで通話しているものを通常のスキャンで受信しようという気がなくなってしまいます。
もっと日本の受信機もトランキングに対応してくれると嬉しいのですが・・・

一部のデジタル簡易無線が復調できない

秘話と個別呼び出し機能の両方を設定していると、正しい秘話コードを入力してもまともな音声に復調できません。
これもIC-R30なら聞こえるので,AR-DV1でもなんとかならないものか。

CTCSSとDCSを判別できない

CTCSSとDCSが瞬時に表示できるのはすごくいいのですが,どちらかを選択する必要があります。
つまりCTCSSを表示するかDCSを表示するか選ばないといけません。
漏れなくスキャンしようと思うとCTCSSでメモリしてDCSでもメモリして,と二重にしないとうまく調べられません。
Uniden機はそんなことしなくてもいいので,AR-DV1もそのように改修できないでしょうか?

メモリ登録時の動作がもっさり

メモリ登録やメモリ内容を変更すると書き込みに2秒くらいかかります。メモリ内容の変更はまだ仕方ないとしても、スキャンスキップの登録・解除のときでも同様の時間がかかるのはちょっと・・・地味にイライラする点です。

アナログが弱い

弱いです。AR-5000とかと比べると歴然です。まあこれはこの受信機に求めるのは酷かもしませんが。

秘話コード解読・入力時にイライラ

秘話コードを入力したり解読するときにメインダイヤルを1回押さないといけないんですが,その際にズリッとずれてしまい秘話コードではなくRANコードの入力になってしまうことがよくあります。私のAR-DV1だけかもしれませんが。
秘話解読ボタンを押すときは急いでいることが多いため、この失敗をしてしまいがちでけっこうイラつきます。

なお、AR-DV10ではそのようなことはありません。

メモリ編集にイライラ

IC-R30のように快適なメモリ編集ソフトがありません。かなり癖のあるソフトしかないのでメモリ編集はかなり苦痛な作業です。

まとめ

以上のようにイライラするような欠点があちこちにあるのですが、秘話コードを解読できたりIC-R30やBCD436HPで受信できないけど、AR-DV1だけ受信できるというものがいくつかあるので文句を言いつつも手放せないヤツです。

ただ、DJ-X100が登場してからはAR-DV1のメリットがTETRA受信くらいしかなくなってしまったため、出番がめっきり減っています。